獅子庵(岐阜市)概要: 獅子庵は本東華坊、西華坊とも言われ岐阜市大字山県北野字北沖に位置しています。獅子庵は、美濃派俳諧の始祖で松尾芭蕉十哲の1人各務支考が正徳元年(1711)から住んだ住居です。
各務支考は美濃国山県郡北野村西山(現在の岐阜市)出身で幼少期は大智寺で修行を行っていましたが、青年期には還俗し京都や伊勢で学問を学び、松尾芭蕉の門弟となっています。その後、美濃風を開き「葛の松原」、「笈日記」、「梟日記」、「伊勢新百韻」、「論語先後鈔」など著し享保16年(1731)に当地で死没しています。
獅子庵の建物は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、外壁は平面が真壁造り、妻面が板張り、内部は座敷(4畳半)、寝室(3畳)、表の間(6畳)で構成されています。
獅子庵の周囲には各務支考の遺骨を納めた「梅花仏」や歴代道統の句碑、池などがあり昭和38年(1967)に岐阜県指定史跡に指定されています。支考の句碑には「 牛叱る声に鴫立つ夕かな 横山老人 」と刻まれています。
獅子庵:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-岐阜市教育委員会
|
|