大智寺(岐阜市)概要: 雲黄山大智寺は岐阜県岐阜市山県北野に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。 大智寺の創建は不詳ですが鎌倉時代に開かれたのが始まりとされ当時は雲黄山と号した天台宗の寺院だったと伝えられています。戦国時代の兵火により堂宇、記録、寺宝な大きな被害を受けて衰退しますが明応9年(1500)、北野城主鷲見美作守保重が玉浦宗眠(瑞龍寺悟渓和尚八哲の1人)を招いて再興、堂宇を再建すると本宗に改め、鷲見家の菩提寺としました。江戸時代に入ると幕府から庇護され朱印状18石8斗を賜わると寺紋に徳川家の家紋である葵の紋を掲げることが許され、最盛期には14の塔頭を擁しました。
大智寺の寺宝である絹本著色悟渓宗頓像(文明18年、縦103.1cm、横51cm)と絹本著色玉浦宗a像(永正6年、縦102.6cm、横51cm)が岐阜市指定重要文化財に指定されている他、境内にある大智寺の大ヒノキ(推定樹齢約700年、樹高30m、幹周6.6m)が岐阜県指定天然記念物に指定されています。
又、松尾芭蕉十哲として知られる各務支考が幼少期に大智寺で修行を行っていた関係から晩年、大智寺の門前に獅子庵を設けて過ごしており、貴重な事から岐阜県指定史跡に指定されています。
大智寺には円空仏が5躯(地蔵菩薩:像高44.8cm・観音菩薩:像高45.8cm・宝冠阿弥陀:像高26.8cm・小観音像:2躯)が伝えられています。
本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。観音堂は木造平屋建て、宝形造、桟瓦葺き、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張り、正面花頭窓付。勅使門は向唐門、檜皮葺き、一間一戸、四脚門。総門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。
美濃西国三十三観音霊場第25番札所(札所本尊:十一面観音菩薩:伝行基菩薩作)。山号:雲黄山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
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