常蓮寺(飛騨市)概要: 龍洞山常蓮寺は岐阜県飛騨市神岡町吉田に境内を構えている浄土真宗本願寺派の寺院です。常蓮寺の創建は不詳ですが天台宗の寺院(寺号:華蔵寺)として開かれたのが始まりとされ、承久3年(1231)に江馬小四郎輝経が入国した際には太子堂と称したと伝えられています。
三世善勇の代に願智房覚淳(本願寺三世覚如上人の高弟)に帰依した事から浄土真宗に改宗し正和年間(1312〜1317年)に聞名寺に改称、さらに寛政3年(1791)に常蓮寺に改称しています。
常蓮寺の寺宝である太子像は聖徳太子が自ら彫り込んだと伝えられるもので寛永年中(1624〜1644年)に聞名寺(富山県富山市八尾)に移されましたが、その後すぐ天変地異が多発した為、再び常蓮寺に安置すると不思議に収まったそうです。それを喜んだ住民が夜を明かして踊ったのが太子踊り(吉田の太子踊り)のはじまりとされ岐阜県指定無形民俗文化財に指定されています。
常蓮寺には寺宝が多く願智坊廟が飛騨市指定史跡に、延慶元年(1308)で製作された鉦鼓(面径17.3cm、縁高4.6cm、裏面外径19.1cm、銘「延慶二年四月下旬越中国薗楊田阿弥陀寺常住物」)と室町時代に製作されたと推定される釈迦三尊像(縦93cm、横37cm、極彩色)が岐阜県指定重要文化財に、「身隠し杉(樹高36.5m、幹周6.7m)」が岐阜県指定天然記念物にしています。
常蓮寺山門は向唐門、銅板葺き、一間一戸、外壁は真壁造り板張り、上層部は桁行2間、梁間1間、花頭窓、四周高欄付、楼門形式、貴重な事から飛騨市指定文化財に指定されています。「お葉つき銀杏」は貴重な事から飛騨市指定天然記念物に指定されています。山号:龍洞山。宗派:浄土真宗本願寺派。本尊:阿弥陀如来。
常蓮寺:上空画像
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唐門を簡単に説明した動画
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