清峯寺(高山市)概要: 安房山清峯寺は岐阜県高山市国府町鶴巣に境内を構えている寺院です。清峯寺の創建は不詳ですが鎌倉時代に開かれたのが始まりとされ、飛騨国屈指の大寺であったと伝えられています。
境内には様々な堂宇が建ち並び長光院や長谷院、長蔵院などの支院や数多くの塔頭があり、延暦寺や長滝寺との関係が深かったとも云われています。
飛騨守護代であった姉小路古川家の菩提寺として庇護され寺運も隆盛しましたが応永18年(1411年)の飛騨の乱(当時の守護代姉小路尹綱が反乱を起し幕府側であった京極家、甲斐氏、朝倉氏、小笠原氏などが追討。)の兵火により多くの堂宇が焼失しその後衰退したそうです。
現在の観音堂は文久3年(1863)に建立されたもので宝形造、金属板葺、桁行3.95m、梁間4.55m、露盤宝珠付、棟梁西田伊三郎、江戸時代後期に建てられた御堂建築の遺構として貴重な存在で高山市指定文化財に指定されています。
清峯寺寺宝である円空作の十一面千手観音像(像高1.27m、檜材、一木造、彫眼)、聖観世音菩薩(像高1.6m、檜材、一木造、彫眼)、竜頭観音像(像高1.7m、檜材、一木造、彫眼)は数ある円空仏の中でも円熟期に製作した秀作とされ西ドイツの博覧会へ出展されたこともあり昭和34年(1959)に岐阜県指定重要文化財に指定されています(特に十一面千手観音像は清峯寺のものが唯一とされ円空自身の姿とされています)。山号:安房山。宗派:曹洞宗。本尊:千手観音。
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清峯寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-国府町教育委員会
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