桜山八幡宮(高山市)概要: 桜山八幡宮は岐阜県高山市桜町に鎮座している神社です。桜山八幡宮の創建は仁徳天皇の御代(377年頃)、飛騨に現れた両面宿儺(2面4手4足の妖怪とされますが美濃国や飛騨国では信仰の対象となっている例も多い。)が朝廷と敵対した為、征伐の勅命を受けた難波根子武振熊命が応神天皇の御霊を勧請し戦勝祈願したのが始まりと伝えられています。
平安時代に八幡信仰が栄えると八幡神が信仰されるようになり、戦国時代の大永年間(1521〜1527年)には石清水八幡宮(京都府八幡市八幡高坊)の分霊を勧請合祀しています。
戦国時代の兵火で一時荒廃しますが元和9年(1623)、高山藩(藩庁:高山城)3代藩主金森重頼が再興し、高山城の城下に流れる江名子川に流れ着いた木像を桜山八幡宮の御神像として社殿を再建し安置しました。
桜山八幡宮は高山北部の産土神に定められ、元禄5年(1692)に6代藩主金森頼時が上山藩(山形県上山市)に移封され高山藩が廃藩になった後も、歴代飛騨天領代官、郡代が崇敬庇護した事で社運が隆盛し、例祭には数多くの参拝者が訪れたそうです。
桜山八幡宮:上空画像
桜山八幡宮は古くから神仏習合し、別当寺院である長久寺が祭祀を司ってきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され神社として独立し、昭和7年(1932)に県社に列し、戦後に社号を桜山八幡宮に改めています。
桜山八幡宮の例祭である高山祭は金森氏が再興時に奉行祭として奉納したもので、名称「高山祭の屋台行事」として昭和54年(1979)に国指定重要無形民俗文化財に、明治25年(1892)に制作された八幡宮御輿及び御輿庫が高山市指定有形民俗文化財にそれぞれ指定されています。
桜山八幡宮神門は切妻、銅板葺き、一間一戸、四脚門。拝殿は木造平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、銅板葺き、平入、桁行5間、正面3間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り板張り。祭神:八幡大神(応神天皇)。相殿:熱田大神(日本武尊命)・香椎大神(仲哀天皇・神功皇后)。
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