池田町・歴史・観光・スポット

  岐阜県:歴史・観光・見所>池田町

概要・歴史・観光・スポット

池田町(歴史)概要: 池田町は古くから開けていた地域で、旧石器時代から人々が住み始め、縄文時代には段原遺跡や、舟子遺跡など複数の遺跡が見られるようになります。

弥生時代にも高畑遺跡や深谷遺跡などが見られ、引き続き人々が生活していた事が窺えます。

5世紀後半頃から古墳が築造されはじめ、願成寺西墳之越古墳群や白山古墳群などが多数確認されています。

願成寺西墳之越古墳群には5世紀後半から7世紀後半に築造された円墳が111基確認され岐阜県内では最大級の群集墳とされています。

願成寺西墳之越古墳群からは金環・小玉・鉄刀・鉄刀子・鉄鏃・土師器・須恵器などの副葬品や人骨、木棺、葺石、周濠なども確認され、貴重な事から岐阜県指定史跡に指定されています。

又、周囲には願成寺古墳群以外でも300基以上の円墳が点在し当時の池田町は特異な存在だったと思われます。

中八幡古墳は5世紀中頃に築造された前方後円墳で、墳長43m、2段築成、葺石で覆われ、円筒埴輪が設置、副葬品として発見された馬具類や武器類、武具は貴重な事から岐阜県指定文化財に指定されています。

天武天皇元年(672)に壬申の乱が発生すると、大海人皇子は安八磨郡の湯沐令である多品治に不破道を塞ぐように命じています。

安八郡湯沐邑は現在の岐阜県池田郡と考えられ、当地はその中心地と推定され、多品治は美濃国の兵3千を率いて不破道を塞ぎ、勝利に大きく貢献しています。

律令制下では池田郡に属し、「続日本後紀」の嘉祥二年(849)七月二二日条によると「美濃国池田郡養基神」が官社に列格した事が記され、養基神は現在の池田町に鎮座している養基神社に比定されています。

「和名抄」で記載されている池田郷は、現在の岐阜県池田郡池田町本郷地区一帯に比定され、池田郡衙も同地にあったと推定されています。

荘園の開発が進むと「泉江荘」と「池田荘」が成立し、条里制が敷かれるなど、中央との繋がりも強くなっています。

「泉江荘」は現在の岐阜県池田郡池田町下八幡付近に比定され、平安時代には石清水八幡宮護国寺領で、寛仁4年(1020)に疱瘡が流行り、飢饉が発生すると荒廃した事から、八幡宮護国寺は国衙に荘園の再開発を申請しています。

池田町八幡に鎮座している八幡神社は、「泉江荘」の守護神として石清水八幡神社から御霊を勧請し開創された神社で、往時は四拾八間に及ぶ神馬場があったとされます。

「池田荘」は平安時代に池田郡司を歴任した紀氏が開発した所で、後に新熊野社に寄進され、新熊野社の荘園となっています。

南北朝時代には土岐家が地頭職となり、美濃国守護職を担った土岐頼忠が本郷城を築城し、当地の開発を進めています。

土岐頼忠は先代土岐頼清の六男だった事から、本来、惣領家を継げる立場にはありませんでしたが、当時の惣領家だった土岐康行が室町幕府3代将軍足利義満と対立し、排斥された事から美濃守護職に抜擢されています。

頼忠は菩提寺となる禅蔵寺を創建し、跡を継いだ土岐頼益も当初は本郷城を本拠地にしていたものの、その後、萱津、革手に本拠地を遷し、当地を去っています。

禅蔵寺の境内に残されている土岐頼忠並びに一族之墓は貴重な事から岐阜県指定史跡に指定されています。

その後、土岐氏の家臣である国枝大和守為助が本郷城主となり以後、6代にわたり国枝氏が支配し、城の拡張整備や城下町の町割り、市場の開設、太郎ヶ城の築城などの領内の開発に尽力しています。

しかし、慶長5年(1600)に発生した関ヶ原の戦いで当時の領主国枝修理亮政森が西軍に与した織田信秀に従った為、岐阜城攻防戦の際、本郷城は岐阜城と共に東軍方に焼き払われています。

又、織田信長、豊臣秀吉に従った池田恒興が幼少期に過ごした地とも云われ、天正12年(1584)に発生した小牧長久手の戦いで、豊臣方として参陣したものの、徳川家康に敗れ子供の元助と共に討死しています。

池田町本郷に境内を構えている龍徳寺には池田恒興・元助父子の墓が残され、貴重な事から池田町指定史跡に指定されています。

江戸時代に入ると尾張藩領、大垣藩領、天領と分割され明和3年(1766)には大垣藩による増税に抗議して農家3000人の大一揆が発生し多くの犠牲が出ています。

池田町・町並み:写真

池田町:町並み

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安国寺
安国寺
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禅蔵寺
禅蔵寺
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願成寺古墳
願成寺古墳
願成寺古墳
 
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